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5Sを実践して仕事に取り組むことで、
人生観まで醸成されていきます。

(工場見学のあと、仕事に対する姿勢・業界の将来をお伺いしました。)
今日は工場見学をさせていただいて、ありがとうございました。
段ボールという身近な製品ができあがる工程がよくわかりました。

それは良かった。見ていただいた甲斐がありました。

工場で働く人たちが僕たちに気持ちよく挨拶してくれましたが・・・

お褒めいただきありがとうございます。「元気に挨拶!」をスローガンに取り組んでいます。まだまだ課題はあるものの、かなり浸透してきたように思っています。挨拶する。この当たり前のことがなかなかできないんですね。

これは、意識的に改革されたのですか

基本的な考えは、森信三先生のお言葉の「時を守り、場を清め、礼を正す」を参考にさせていただきました。
「時を守り」
時間を守ることにより、自分の信用を積み重ねる。
「場を清め」
掃除をすることにより、感動の心をはぐくみ、感謝の心がめばえる。
「礼を正す」
誰に会っても、相手に聞こえる大きな声で、相手が気持ちよくなる挨拶をする、返事をする。
素晴らしい言葉だと思い、工場や事務所に掲示しています。
具体的には、5Sを行動基準に取り組んでいます。5Sというのはご存知のように「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾(しつけ)」のことです。最後の「躾(しつけ)」とは、人に言われてするのではなく、当たり前のことを自発的にしっかり守る習慣、とういことでしょうか。忘れがちですがそういう自発的な姿勢が全てを好転させ、社是の「お互いに幸福を」につながると信じています。
5Sを実践して仕事に取り組むと、自分の仕事に自信や誇りを持つことができるようになり、人生観も醸成されていきます。そして各々の人生観が仕事と重なり合って、より良い品質の製品の企画、製造、販売、更には「安全衛生」につながっていくと考えています。

モノづくりのポイントを具体的に説明していただけますか

品質・価格・デリバリー・サービスとポイントはいろいろあります。基本的には、お客様のご要望通りのものを作ります。しかし、段ボールケースを重ねて積んだ時や、輸送中にお客様の大切な商品を傷つけない強度、形状や梱包時の作業性も考慮しデザインしなければなりません。
さらに最近は段ボールの保護機能を損なわず、環境に配慮した省資源化の企画・提案に重点を置くようになりました。画一的なエコ化ではなく、そこに包装文化に対する理解と工夫は欠かせません。
社会のお役に立ち、社会に必要とされる仕事を、より効率的に成し遂げるという強い意志を持ち、モノづくりにこだわり続けたいと考えています。

この言葉を常に意識して、仕事に取り組むよう努めています

この言葉を常に意識して、仕事に取り組むよう努めています

美鈴紙業の5S

具体的な行動基準。
「躾(しつけ)」とは当たり前のことを自発的に守る習慣のこと

災害用段ボールベッド

災害用段ボールベッド

段ボールの将来について。

段ボールは物流になくてはならないものだと思うのですが

将来どのような変化が起こるかわかりませんから、段ボールが包装の主役、物流の優等生であり続けるという意識は危険だと思っています。
「我々の使命は何か」を考え、段ボールをゴールにしないで、段ボールを超える「超・段ボール」を創りだすことが、お客様や社会から見て意味のあるものになりえます。
私たちの作り出す製品・サービスの価値を認め、必要とし、求めて下さるから、私たちが存在するのだということを肝に銘じなければなりません。

環境問題が叫ばれています。段ボールの将来をどのように考えていますか

現状では廃棄される段ボールも価値あるものとしてリサイクルするシステムができています。ただ、将来「段ボールに変わるシステム」が新しく生まれるのか「段ボールがより必要とされるシステム」に進化するのか想像はつきません。
しかし、いずれが価値あるシステムにしても、その時代ごとの価値観で「段ボール」を議論し、システムを変革していく。「段ボール進化論」は、次なる飛躍への大きなきっかけになるのは間違いないと思います。

摂津市のマスコットキャラクター「セッピィ」

摂津市のマスコットキャラクター
「セッピィ」